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1.構造化コンセプトの構築

 構造化コンセプトは、デザインの基本的な方針で、製品やシステムの可視化のために行います。下図を用いて悦明しますと、企画の段階で、キーニーズ法やアクテイブリスニング法を用いて得られた、未充足の強い潜在ニーズを最上位項目とし、それを目的とした場合の、手段として第2層項目を考案します。同様に、第2層項目を目的として、その手段を、最下位項目として考案します。ここで大事なのは、第2層項目にウェイト付けをすることです。これは、その商品の開発方針を決めるもので、関係者が熟慮して決めることが求められます。

構造化コンセプト.PNG
2.可視化

​次に、構造化コンセプトの可視化について、同じく、上図を使って説明をします。

​最下位項目を可視化する場合、一から考えるのではなく、既にあるものを参考にしながら作業するのが効率的です。具体的には、以下の5項目が参考になります。

   ①UML(Unified Modeling Language)

   ②サービスデザイン(接客面)項目

   ③UXデザイン項目

   ④ストーリー項目

   ⑤70デザイン項目

​最終的には、様々なデザイン案を組み合わせ、尚且つ、第2層項目のウェイト付けをも考慮して可視化することになります。

​ ご参考までに、「自然に誰でも使える目覚まし時計」の例を下図に示します。

コンセプト例01.PNG
コンセプト例02.PNG

構造化コンセプトおよび可視化は、山岡俊樹著”デザイン3.0の教科書”より引用

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